世間には、ギャンブルをやめたくても断ち切れず、苦しむ人もいる。そうしたなかギャンブルがやめられた人たちは、何がきっかけになったのだろうか。キャリコネニュースに寄せられた投稿を紹介する。(文:鹿賀大資)
「現役時代は、休日も『どうしても抜けられない仕事がある』と嘘をついてまでパチンコ」
30代男性(サービス系/年収600万円)は、かつてパチンコを1度だけ打ったことがある。しかし負けたことで「それ以降したことはない」という。男性にとっては、ビギナーズラックを経験しなかったことが、返って幸運をもたらす形になったのかもしれない。
30代女性(サービス系/年収100万円未満)は以前、旦那に内緒でパチンコにのめり込んでいた。しかし最終的にはカードローンでの借金を抱え、さらに夫にもバレてしまう。「約100万円の借金を全額、夫に立て替えてもらいました。それから一切、パチンコはやっていません」とのことだ。
60代男性(パート・アルバイト/年収200万円)からは、
「現役時代は、平日の帰りはもちろん、休日も『どうしても抜けられない仕事がある』と嘘をついてまで行くほどパチンコにハマっていた。それが勇退したら、憑き物が落ちたように行かなくなった。まったくイライラもない」
という声が寄せられている。年輪を重ねた「悟りの境地」といったところか。
「妻との結婚を機にスッパリやめた」
40代男性(正社員/年収800万円)は、30代半ばまでパチンコとパチスロにのめり込んでいた。卒業できた理由について「妻との結婚を機にスッパリやめた」と明かす。同時に10代からハマったと言う、20年近くのパチンコ生活についても振り返る。
「そもそもタバコが嫌いだったものの、お金になるので手を染めた。ただパチンコをすれば手も汚れるし、頭髪や衣服にも臭いがつくので、そこは我慢していたけど……。あと打っている間は面白かったが、単純作業なので苦痛も感じていた」
そう語る男性だが、肝心の勝率は「自身の感覚では五分五分」と負け越してはいないようだ。それにとどまらず「手つかずの給与が口座に1000万円単位になっていたので、金銭的には勝っていたかも知れない」とも付け加える。
「大学時代以降は毎日、複数のパチンコ店を回っていた。店ごとの傾向を掴んでは、負けが込まないように対策を練る日々だった。数十万円と勝った時は、巡回をしても打たず、生活費で泡銭が尽きるまで待った。軍資金は1回2万円まで、と決めていたから大負けした経験はない」
男性はキャリアこそ長いが、常に割り切っていたこともあり「やめようと決めた時も、特に問題なく行動に移せた」と明かす。また「射幸性の薄れた機種が主流となり、汚い手で妻を触りたくなかったし」ということも、卒業を後押ししたとのことだ。
※キャリコネニュースでは引き続き「パチンコなどギャンブルがやめられない人」や自分の性別がマイナスになっていると感じたことなどのアンケートを募集しています。
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