時給700円のパートから年収1500万円のオーナーに 若き日の激務生活を振り返る女性 | キャリコネニュース
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時給700円のパートから年収1500万円のオーナーに 若き日の激務生活を振り返る女性

画像はイメージ

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仕事とプライベートの両立は簡単ではない。より良い収入を求めて、私生活を犠牲にしながら激務に耐える人もいる。

現在、年収が1500万円だという50代女性(埼玉県/流通・小売系/個人事業主)の社会人生活は、時給700円のパートから始まった。パートから雇われ店長へと昇格し、有名フランチャイズの菓子店を譲り受けてなんとわずか20代でオーナーとなった。女性は今回、その後の激務人生について語ってくれた。(文:真鍋リイサ)

「20年以上、年末年始・元旦から働いています」

譲り受けたと言っても、もちろんフランチャイズ契約の資金は必要だろう。「借金を返済するために365日冠婚葬祭以外休まず働きました」と振り返る。

「収入は増えましたが土日祝日、年末年始、クリスマス、お盆、ゴールデンウィークなど世の中がお休みの時が繁忙期となり、もう20年以上、年末年始・元旦から働いています」

一般的な休日が繁忙となる仕事のため、休みが取れない働き方となってしまったのだ。その仕事ぶりもあってか女性は借金を全額返済し、今は2店舗を同時経営するやり手に成長した。しかし、その代償は大きかった。

「立ち仕事で重労働のため、ヘルニア、外痔核の手術、坐骨神経痛、足底筋膜炎、腱鞘炎などなど、血尿、血便がでるまで働き、体はボロボロです」
「結婚しましたが、私の方が収入が多くなり(夫は)働かなくなり下の子が5歳の時に離婚」
「休みの日は、病院周りや体のメンテナンスばかりです」

特に30代は「仕事プラス家事、育児」に追われ、相当な忙しさとしんどさを抱えていたという。

「今でも子ども達と夏休みやクリスマス、お正月と一緒に過ごせなかった事は申しわけなく思っています」

一方でその罪滅ぼしか、女性は子どもの望むことはできる限り叶えようとしてきたそう。

「代わりに、家も現金一括購入し、母子家庭でも年一回以上の海外旅行や海外留学など、子ども達が希望することは全て叶えてあげられた」

さらに現在は、悠々自適な生活を送っていると明かす。

「50歳過ぎてからは、子育ても一段落して、自分の収入を減らして、人に任せて旅行など自由な時間をもてるようになり楽しんでいます」

ようやく激務から自分を解放できた女性だが、歳をとって体が思うように動かなくなってから気付かされたことがあったという。

「収入も大切ですが健康と時間はお金で取り戻せない」

プライベートが侵食されてしまう働き方は考えものだ。

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