当時はまだポイントカードが主流の時代。その店では、最後の購入日から1年間がポイントの有効期限で、それを1日でも過ぎるとポイントが0に戻ってしまう仕組みだった。
ある平日の昼頃、1人の中年男性が来店し、商品と一緒にポイントカードを差し出してきた。チラッと数字を目にしてポイントカード端末機に滑り込ませたが、あいにく最後の購入日より1年を過ぎていたようだ。
「カードの入っている端末にはゼロの数字に上書きされてしまいました」
客は「ポイント分を引いた残りを支払う」と言ってきたが、それは叶わない。
「申し訳ありませんが期限切れでポイントが流れてしまいました。すみませんが、この価格でのお支払いをお願い致します、とお伝えしたところ急に激昂」
期限切れを説明しただけで、男性は猛烈に怒鳴り散らしてきた。しかも、昼時であるにもかかわらず、どうやらアルコールが入っている気配だったというからタチが悪い。
「おさまるどころかますます勢いを増す始末」
あまりの騒ぎに、奥から当日の責任者が出てきて応対を引き継いだ。しかし、「納まるどころかますます勢いを増す始末」と女性は振り返る。
「流れてしまったのは気の毒ですが、お店のルールとして決まっていることです。あんなお酒の勢いを借りてポイント分をなんとかしようだなんて、引いてしまいました」
自分のうっかりミスを棚に上げ、酔った勢いで当たり散らされては、店員もたまったものではないだろう。
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