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幹部の思いつきで「熱中症対策が白紙に」建設会社の30代男性が呆れた「これがあれば十分」と高額デバイスを導入した結果

画像はイメージ(AIで作成)

現場の実態を知らない上層部の思いつきに、振り回された経験がある人は少なくないだろう。

投稿を寄せた建設会社勤務の30代男性(事務・管理)は、幹部に呆れたエピソードを明かした。昨年度から企業の熱中症対策が義務化され、

「現場で働く作業員は特に熱中症にかかりやすくなるので、会社としても様々な対策を講じることになりました」

男性はその対策を取りまとめる部署にいるというが……。(文:篠原みつき)

ファン付き作業服や氷代の支給計画が、幹部の一言で白紙に

大きな現場なら休憩所を併設でき、現場監督も常駐しているため対策はしやすい。しかし、小規模な現場は勝手が違う。

「小さい現場だと休憩できるスペースは現場移動や運搬用車両しかなく、現場監督もいないので作業時間や休憩時間の管理や熱中症対策製品の管理も作業員任せになってしまい、効率が悪くなってしまいます」

そこで、作業員の健康には変えられないとしてファン付き作業服を支給したほか、「小さい現場に出る作業員には特別に水分補給用の飲料水や氷の代金を支給したり、塩分補給用の塩飴やタブレットを配布する計画を立てました」という。

しかし、話がまとまり実行しようとするタイミングで、「幹部職員が独断で熱中症対策の腕時計型デバイスを発注」したのだ。

「周辺温度や作業員の体温を感知できるデバイスで『これがあれば対策は十分だろう』と事前に立てていた計画を全て白紙にしてしまいました」

「休む際や熱中症になりかけた時の事を一切考えていませんでした」

確かに、事前に熱中症を感知し作業員が休むタイミングを把握しやすくなるというメリットはある。だが、現場の運用としては抜けている部分があった。

「休む際や熱中症になりかけた時の事を一切考えていませんでした」

結局、小さい現場向けの熱中症対策でできたことは、腕時計型デバイスを支給し使用を推奨することと、塩飴やタブレットを配布するだけになってしまった。

「幸いにして作業員が熱中症で倒れたり搬送されたりするということはありませんでしたが、体調を崩して休憩するという作業員は何名かいました」

デバイスで危険を感知できても、適切に休める環境や仕組みが整っていなければ危うい状態は続きそうだ。男性は最後に、この幹部の判断をこう振り返っている。

「効率や経費を考えれば決して安くない物ですが、幹部職員は作業員の健康には変えられない物だと理解していないようでした」

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