
画像はイメージ(AIで作成)
上司の交代で仕事のやり易さが劇的に変化することがある。赴任当初は「やり手」と思われた新課長だったが、次第に特定社員への過剰な忖度や、部下への陰湿な嫌がらせといった問題が発生したことを語る50代男性(事務・管理)。
男性の部署では、この課長による暴走がさらにエスカレートしていく。
「部署内会議はまさに地獄」だったそう。課長の機嫌が悪い日は、意図的な論点ずらしで誰かを標的にし、清廉潔白・四角四面な「正論」で徹底的にねじ伏せてきた。男性は
「『陽キャ課長やシゴデキくん(編注:仕事のできる社員)に見せている忖度と全然違うだろ』と言い返したかった」
と不公平感を募らせたが、怒号とプレッシャーによる重苦しい空気の中、静寂を破る勇気はなかったと振り返る。(文:篠原みつき)
「一部のメンバーに業務が集中し、課長本人はさっさと定時退社」
業務分担表も形骸化した。課長自ら作ったはずの分担表を自ら無視し、「これは〇〇君にやってもらう」と一部に仕事を押し付け始めたそう。各業務に詳しいお気に入りの社員に相談していたことが課長に知られると、激しく叱責された。
「『シゴデキは忙しいんだから手を煩わせるな!』とヘルプをシャットダウン。かといって人員補充や差配もなし。結局、一部のメンバーに業務が集中し、課長本人はさっさと定時退社。残された標的メンバーは連日の残業です」
月末近くになると「残業が多い」と呼び出され、抱えている業務量や客観的事情を説明してもサポートは一切なく、
「そんなやり方だから終わらない。もっと考えてやれ」
とダメ出しだけして終了したという。とばっちりを避けるためか他の社員も助けてはくれなかった。
別の課長が赴任してきて「職場環境は大きく変化しました」
22時超えが続くと人事との面談になってしまうため、タイムカードを切ってからパソコンに向かう、土日も含めたサービス残業が常態化した。男性は当時の絶望的な状況をこう書いている。
「ルール違反とわかりつつも、そうしないと仕事が終わらず、また糾弾されるからです。結果、仲間が1人退職し、1人が休職(私です)」
その後、どのような措置が社内でなされたのか詳細は分からないものの、男性の休職と同僚の退職劇を経て、部署には2名の人員が補充された。
「ほどなくして別の課長が赴任し、常駐ではないものの部長も同じ部屋で執務するようになるなど、監視の目が入ったのか職場環境は大きく変化しました」
問題の課長は異動したため、「現在復職して命拾いした」という男性だが、退職していった同僚については「あの課長でさえなければ、もっと羽ばたけたはずなのに……」と悔やんでいた。
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【前編はこちら】「すごい人が来た!」と期待された課長、実はヤバい人物だった 「シゴデキ社員」だけを露骨に優遇、冷遇されまくった男性の怒り


